被災地宣教研究所
◆ 設立の趣旨
東日本大震災を経験した東北の地は、従来から宣教が困難とされて来ましたが、震災後福音宣教の働きを通して各地で主イエスを受け入れる人が多く起こされています。
宮城県においては、2011年9月「宮城宣教ネットワーク(MMN)」が、被災地内外を問わず開拓伝道したい教会及びキリスト者、宣教団及び宣教師がネットワークを組み、その地にエクレシア(マタイ16:18)を建て上げることを目的として設立され、教団・教派の壁を超えて、互いに助け合い、励まし合いながら、地域の宣教協力を推進して来ました。このような働きは、地域の宣教協力のあり方を示す、一つの先駆的・模範的なモデルであると言ってもよいのではないかと思います。
20年前の1995年に発生した、阪神・淡路大震災に関しては、支援活動に関する文献は多く残されていますが、宣教活動に関する文献はほとんど存在していないのが実状です。
そこで、日本宣教のあり方を考える上で、宮城宣教ネットワークが行って来た活動から、他の人々が学ぶことができるように、また、震災経験者やボランティア、奉仕者等の貴重な体験を風化させないためにも、宣教活動の記録やデータをアーカイブズ(記録文書)として残すとともに、震災がキリスト教会の宣教のあり方や個人的な信仰面にどのような影響を及ぼしたのかを様々な角度から調査し、宣教学的、神学的、社会学的、心理学的研究の基礎データを得るために、「被災地宣教研究所」を設立することとなりました。
1000年に一度と言われた東日本大震災は、4年経過した現在も、復興に向けて前進しているとは言い難い状況となっています。しかし、多くのキリスト者ボランティアによる支援が、宣教困難地と言われた東北に与えた影響は決して小さくはありません。今後数十年内に発生すると予測されている首都圏や東南海での大災害を見据え、東日本大震災時においてキリスト教会やキリスト者たちが、被災地や被災者にどのように関わったのか、また、彼らのキリスト教観にどのような変化をもたらし、信仰決心に至るまで導いたのか、その経緯などを知っていただき、今後の宣教の参考にしていただけたらと願ってやみません。
2015年3月11日
被災地宣教研究所
代表 大友 幸一(塩釜聖書バプテスト教会牧師)
◆ 組織と活動
1.「被災地宣教研究所」のプロジェクトメンバー
・東京基督教大学 国際宣教センター日本宣教リサーチ(JMR)
・宮城宣教ネットワーク(MMN)
・日本福音同盟(JEA)
・アジアン・アクセス(A2)
・ホイートン大学人道的災害研究所
2.調査項目
(1)震災前の教会の設置状況と震災による教会の被害状況
(2)震災支援活動の実態
(3)他のキリスト教会、教団・教派、ネットワークとの関わり
(4)他宗教の活動状況
(5)震災前後の宣教活動の実態
(6)震災前後の各教会や宣教拠点の教勢の推移
(7)教会、宣教団体従事者、地域住民の意識調査及び証言
ア.教会教職者(カトリック含む)及び宣教団体従事者の意識調査及び証言
イ.求道者、決心者の意識調査及び救いの証し
ウ.地域住民の意識調査
◆ 献金のお願い
「被災地宣教研究所」の活動に必要な経費は、プロジェクトメンバーの拠出金、及び一般献金によって賄われます。 本プロジェクトの趣旨にご賛同いただける方は、下記口座あてに献金をお願いいたします。
□ ゆうちょ銀行
【記号】18150-41858331 普通口座
【名義】被災地宣教研究所(ヒサイチセンキョウケンキュウジョ)
□ 他金融機関から振込みの場合
【店名】八一八(ハチイチハチ)
【店番】818 普通 4185833 被災地宣教研究所(ヒサイチセンキョウケンキュウジョ)
* 領収書をお送りさせていただきますので、ご入金後はお手数ですが、事務担当にご連絡をお願いいたします。
(一財)日本国際飢餓対策機構 東北事務所内 担当:伊東
電話:022-217-4611 FAX:022-217-6651