設立趣意書

3月11日の東日本大震災による主のメッセージは何でしょうか。それは日本のリバイバルの始まりであると確信します。「主は激しい流れのように来られ、その中で主の息が吹きまくっている。」(イザヤ59:19)のです。一瞬にして主は世界中に、日本のための執り成し手を起こして下さいました。世界中の多くの人々による驚くべき祈りに日本は包まれております。それは創造主なる神の愛の注ぎです。リバイバルが起きないはずがないのです。ただ、日本の教会がその事実を信じて立ち上がれば、です。今こそ立ち上がるべき時です。

私たちは大震災以来、まず宮城県の被災地を中心に、多くの教会を生み出して行くために祈り続け、話し合いを積み重ねて参りました。宮城全県に教会増殖のネットワークを構築し、被災地を中心に多くの家の教会を生み出し、み言葉による真の復興を目指して行くためです。震災と共に主に心動かされた人々によって、被災地への支援の働きが続けられてきました。その結果、各地にイエス様を信じる人々が起こされてきております。その方々をその地の霊的リーダーとして、家の教会を建て上げ、多くの教会を次々と生み出していける方向性が与えられております。これは1996年以来、JCGIが教会増殖ネットワークの働きによって目ざしてきたものです。宮城県ではすでに二期にわたって続けられてきました。主がこの日のために準備して下さっていたと言わざるを得ません。JCGIで研修を受けた方、教会増殖ネットワークへの参加者が被災地支援の働きの中心として用いられております。それらの方々と共に、「宮城宣教ネットワーク」を建て上げることにいたしました。それは、宮城県全域に五つの教会増殖ネットワークを形成し、五つのネットワークがさらに一つのネットワークとして励ましあってまいります。祈りと話し合いの結果以下の通りの計画を立てました。

  1. 最初の3年間で5つの教会増殖ネットワークがそれぞれ20の家の教会を生み出す。
  2. 次の三年間でそれをさらに3倍に増やす。各ネットワークの20の家の教会が60になる。
  3. 次の三年、2020年までに1000の家の教会に増殖することを目標とする。
    (1000という数字は宮城県のコンビニの店舗数である)

今までの日本の教会の教会開拓の概念をパラダイムシフトし、マタイ16:15~19に立って真のエクレシア(家の教会、小教会、小グループ、セル、・・・名称は特定しない。各親教会が自分の選ぶ名称を用い、教会の形態も各親教会が自由に決める。)の建設を目指し、宮城県を福音によって祝福し、変革していくことを目ざす。

イエスは彼らに言われた。「あなたがたは、わたしをだれだと言いますか。」シモン・ペテロが答えて言った。「あなたは、生ける神の御子キリストです。」するとイエスは、彼に答えて言われた。「バルヨナ・シモン。あなたは幸いです。このことをあなたに明らかに示したのは人間ではなく、天にいますわたしの父です。ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会(エクレシア)を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません。わたしは、あなたに天の御国のかぎを上げます。何でもあなたが地上でつなぐなら、それは天においてもつながれており、あなたが地上で解くなら、それは天においても解かれています。」(マタイの福音書16章15~19節)

不思議なように、この時に合わせるかのように、2012年5月に、「宮城宣教ネットワーク」の責任者である大友幸一牧師は、ルーサーライス神学校から「宮城県内の教会増殖の提言:信徒主体の『家の教会』による開拓伝道」と言うテーマで論文を書き、博士号を授与することが出来ました。今回の計画の多くが、この論文に負っております。大友師は7000人教会のビジョンを主から与えられて、その実現のためにこの論文を仕上げました。

また、二期にわたって宮城教会増殖ネットワークのバルナバ役として仕えさせていただいた千田次郎牧師は、1995年の阪神淡路大震災の時に、日本中にコンビニの数ほどの教会が誕生する願いが与えられ、翌年からロバート・ローガン師の指導のもとに山形で教会増殖ネットワークを体験、2000年から沖縄と北海道にネットワークが増殖、バルナバ役として奉仕する中で、主は必ず教会増殖ネットワーク(網)を日本中に起こし、コンビニの数ほどの教会を建て上げて下さるというビジョンを主からいただき、昨年のJCGI全国集会において、その宣言をさせていただいたばかりでした。

川崎廣総主事はいつもその全体を指導し、導いて下さっておられます。

私たち三人と共に、今回、嶺岸浩牧師、岸波市夫牧師、栗田義裕牧師、それに震災と同時に宮城県に支援に入り、石巻での教会開拓に導かれている本郷台キリスト教会の月井博牧師、池田恵賜牧師が宮城宣教ネットワークの建て上げのために一緒に取り組んでおります。さらに多くの賛同者を広げ、取り組んでいく計画です。

また、この計画は将来、他の県にも広がり東日本全域に、さらには日本全国に教会増殖のうねりが起き、日本のリバイバルに仕えて行くことが目標です。こうして日本全土が福音化されます。

この働きの推進のために、一般財団を設立して、賛同する方々からの資金の受け皿とし、多角的な教会形成に、また、地域を変革して行けるようなダイナミックな教会形成に貢献して行きたいと願っております。(文責:千田)

「宮城宣教ネットワーク」設立コア委員
大友 幸一
川崎  廣
千田 次郎

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